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|イラク|本|「マーク19で女性を粉々に吹き飛ばした」

【テキサス州マルファIPS=ダール・ジャマイル】

 

イラクで米軍が何をしているか、イラク人以外で一番よく知っている米兵自身がイラクに米軍がもたらした惨状について赤裸々に語った本が、16日にヘイマーケット・ブックスから出版された。「Winter Soldier Iraq and Afghanistan: Eyewitness Accounts of the Occupation(イラクとアフガニスタンの冬の兵士:占領の目撃証言)」というこの作品には米軍がイラクと米兵に何をしたかが、衝撃的、歴史的記録として記されている。

反戦するイラク帰還兵(IVAW)とジャーナリストのアーロン・グランツ氏による著作は、メリーランド州シルバースプリングで今年3月に開催されたIVAWの公聴会に基づいている。イラクに3度派遣された米海兵隊のジェイソン・ワッシュバーン伍長は、「大きな荷物を抱えて突進してきた女性をマーク19(自動擲弾発射筒)で粉々に吹き飛ばしたが、実は荷物の中身は我々への差し入れの食べ物だった」と証言した。

 
「規則はひんぱんに変わった。危険が大きくなるほど、容赦のない対応を迫られた。誤って民間人を銃撃した時にはあたかも暴徒であったかのように偽装した」こうした証言をまとめた作品には、イラクでの痛ましい状況が次から次へと語られている。グランツ氏は「今回の戦争で何が起きているか、戦争とはどういうものかについて歴史的な記録を作成したい」とIPSの取材に応じて語った。

「敵がタクシーを利用するからすべてのタクシーを攻撃するよう命じられた」、「誰かれ構わず打ち殺し、写真を撮るように命じられた」などの証言に、IVAWのケリー・ドーティ事務局長は米国政府の中東政策に責任があると非難する。大手メディアが取り上げない冬の兵士の証言を掲載したこの作品は米国民にとって貴重である。

「取材記者が同行すると戦闘行為は激変した」とジョン・ターナー元海兵隊員はいっている。兵士の非人間化とともに、性差別、人種差別、復員軍人援護局に支援を求める帰還兵の窮状、さらにはイラクの人々の非人間化も明らかにされた。海兵隊のブライアン・キャスラー伍長は「排泄物を携行食の袋に詰めてイラクの子どもに投げつける兵士を見た」という。

「子どもにキャンディを与えるのは、子どもを盾に攻撃を避ける意味もあった」と証言する兵士もいた。グランツ氏は米国の一般市民には読むのがつらい内容かもしれないが、真実を語る帰還兵たちの勇気を讃えたいという。

イラク帰還兵の証言をまとめた本の出版について報告する。(原文へ

翻訳/サマリー= IPS Japan 浅霧勝浩

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