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INPS JAPAN   IDN-InDepthNews - UN INSIDER
|イスラエル|向こう側の小さな戦争の物語

Natanel hiding from a rocket attack. Credit: Pierre Klochendler/IPS.【アシュドッド(南イスラエル)IPS=ピエール・クロシェンドラー】

 

空爆任務を負って、イスラエル空軍のF-16がガザに向かって飛んでゆく。ここイスラエル南部の港湾都市アシュドッドの街頭では、戦闘機の轟音は悲しげな警報にかき消されている。わずか数秒後、うなりをあげて発射されたイスラエルの迎撃ミサイル「アイアンドーム」が、ガザ地区から撃ち込まれたGRADロケットを迎撃した。

「子どもにとってここは安全な場所ではありません。でも私たちにはここ以外に住めるところがありませんから、日中は街を離れて、夜に帰ってくることにしています。」と、エリシェヴァ・ピントーさんはIPSの取材に対して語った。ピントーさんは、娘のチャバさん(13歳)と息子のアリエくん(11歳)を連れ、アシュドッド中央駅のシェルターで、エルサレム行きのバスを待っているところだった。

中東非核化会議へのいばらの道

ICANベルリンIDN=ラメシュ・ジャウラ】

 

中東非核・非大量破壊兵器地帯の創設に関する会議の開催地がフィンランドに決まったとの発表が国連によって2011年10月14日になされて以来、沈黙と秘密のベールが会議の運命に覆いかぶさっているかのようだ。ベールの陰から少しずつ姿を現したものはイスラエルの「沈黙の壁」だが、同国の反核活動家シャロン・ドレフ氏が執拗に突き崩そうとしているのが、まさにこの壁であり、一定の成果を収めている。

ベルリン、ロンドン、ヘルシンキの確かな筋によると、中東会議は、フィンランドのベテラン外交官・政治家であるヤッコ・ラーヤバ氏をファシリテーターとして、12月14日から16日の日程で開催される。しかし、この会議に熱心に取り組んでいる人物はほとんど見当たらない。

中東核武装化についてのイスラエルの偽善

 Israeli Prime Minister Benjamin Netanyahu addresses the general debate of the sixty-seventh session of the General Assembly. Credit: UN Photo/J Carrier国連IPS=タリフ・ディーン

先週、世界の指導者らが荷物をまとめて帰途につくなか、国連総会の一般討論において印象に残ることが起こった。9月27日に登壇したイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が「核の赤いライン」を示す漫画のようなフリップ(右上の写真)を用いた派手な演説を行ったのだ。全米のほとんどの主流紙がこれを1面で報じた。

ネタニヤフ首相は、イランに対して、この赤い線を超えないよう警告した。もっとも、イスラエル自身は、もう何年も前に核武装し、この線を越えてしまっている。

 
『中東レポート』のムーイン・ラバニ編集委員はIPSの取材に対して、「ネタニヤフ首相が核兵器に関して世界に説教を垂れるバカバカしさはまさにこれです。なんといっても、中東の核拡散の危険について(核兵器国である)イスラエルの指導者が警告しようというのですから。」と語った。

アラブの民主主義と西側社会(エミール・ナクレー:CIA政治的イスラム戦略分析プログラム元ディレクター)

エミール・ナクレー【ワシントンIPS=エミール・ナクレー】

米国で制作されたとされる反イスラム的な映像を非難する反欧米デモがアラブのイスラム世界を席巻しているが、これは、エジプト、チュニジア、リビア、イエメンなどの新しい民主政府にとって重大な試練となっている

アラブの春を経て新しく誕生したこれらの民主主義国家は、西側諸国における個別の行動がいかに侮辱的であったとしても、西側社会全体、或いは各国政府の政策とは関係がないことを、明確に民衆に対して説明すべきである。

西側社会は多様かつ複雑である。イスラム社会と同じように、たとえ一つ一つの行為が宗教あるいは聖典に対して侮辱的なものであったとしても、西洋社会全体に一部の過激な人びとの行為の責任を負わせてはならない。

ロシアに新しい機会を提供する中東(エリック・ワルバーグ中東・中央アジア・ロシアアナリスト)

【トロントIDN=エリック・ワルバーグ】

 

世界はまるでスローモーションの地震の中を生きているようだ。もし物事が計画どおりに進めば、アフガニスタンとイラクに対する米国の強迫的執着は、早晩、もっとも醜悪な歴史的傷となるだろう。ただしそれは、少なくとも殆どの米国民にとっては、まもなく記憶の彼方に忘れ去られるものだろうが

リチャード・ニクソン大統領
とベトナムとの関係のように、バラク・オバマ大統領も、「兵士を復員させた」大統領として記憶されることになるだろう。しかし、国内政治の仕組みにこれらの動きを合わせていく慎重な帳尻合わせに読者は気づくことだろう。イラクの動きは、国際面では物事がうまく進んでいることを米国民に見せるものだし(グアンタナモの件は触れてはいけない)、アフガニスタンの動きは、オバマ大統領第二期の最後まで都合よく先送りされて、事態が展開しても必ずそうなるが選挙でその影響を受ける心配をする必要がない。

言語の自由を見出したシリアのクルド人

At a Kurdish class in Derik in northeast Syria. Credit: Karlos Zurutuza/IPS.

【デリク(北シリア)IPS=カルロス・ズルトゥザ】

 

「私は自分の言語で読み書きを習いたいんです。」と、シリアのクルド人マナル(21歳)は語った。今日、マナルと30名のクラスメートにとって、生まれて初めてその望みが実現しようとしている。

マナルには教育の機会がなかったわけではない。ダマスカスの北東600キロのところにあるハサカの大学で来年には経済学の学位を取りたい、とマナルはほぼ完ぺきな英語で語った。しかし、ほんの2ヶ月前まで、彼女は母語であるクルド語で書く機会は皆無だった。50年近くに亘ってバース党が権勢をふるってきたシリアでは、クルド語が禁止されてきたからである。

この夏、マナルは、ダマスカスの北東700キロのところにあるデリクの「バダルハン・アカデミー」でクルド語の授業に出席した。ここはこの町にある最近クルド語の授業を取り入れた2校のうちの一つで、週に3回各1時間の授業を無償で受けることができる。授業料は個人の寄付によって賄われている。

シリア・クルド勢力の北部地域奪取に、ジレンマに直面するトルコ

【イスタンブールEurasiaNet=ドリアン・ジョーンズ】

 

トルコは今週、シリア・クルド人勢力が、政府軍から奪取したシリア北部の街からほんの数キロしか離れていないシリアトルコ国境において、戦車部隊による軍事訓練を敢行し、軍事力を誇示した。

シリア・クルド人勢力による北部諸都市(クルド人住民が多いハサカ県)の支配権奪取は、トルコ政府に警鐘を鳴らすこととなった。「ここアンカラでは多くの人々がこのニュースに驚いています。これは近年におけるトルコの歴史の中でも、最も厳しく深刻な事態の一つです。」と、軍事専門家でトルコ日刊紙「Hürriyet」のコラムニストでもあるメテハン・デミール氏は語った。

「トルコ国内のクルド人は、シリア・クルド人勢力による北部諸都市制圧を、トルコ国境地帯に将来クルド人自治州が設立される兆候であり、さらにはイラン、イラク、トルコに跨るより広範囲な地域を包含したクルド人国家建設への第一歩と受け止めるだろう。」とデミール氏は付加えた。

シリア政府、アレッポ争奪戦にさらに軍を投入

【ドーハAJ=特派員】

 

活動家によると、シリア第2の都市アレッポ(首都ダマスカスから北に355キロ)で政府軍と反政府軍間の戦闘が報じられて6日目となる中、政府は新たに数千人規模の増強部隊をアレッポに派遣した。

25日には、政権党バアス党地方本部から近いアル=ジャマイヤ地区中心部で戦闘が報じられた。また、人権擁護団体「シリア人権監視団」は、アレッポ市南部のカラセー地区では、反乱軍が警察署に放火した、と報じた。

バシャール・アサド大統領
打倒を目指す反政府蜂起は、既に16か月目に突入しているが、この数週間の間に、内戦の様相も、かつての首都から遠く離れた地方における蜂起から、アサド政権の主な支持基盤である2大主要都市アレッポと首都ダマスカスの支配を巡る戦いへと変貌してきている。

武力による威嚇があってもイラン核問題協議は継続すべき、とアナリストが指摘

【ワシントンIPS=ジャスミン・ラムジー】

 

イランとP+1(安保理任理事国〈米・英・仏・中・露〉にドイツを加えたグループ)が、イスタンブールで開催された「技術的会合」で到達したひとつの合意は、今後も協議を続けるという決定であった。

しかし、イラン問題の専門家らは、米国とイランが非難の応酬を演じていても、協議を継続することは外交プロセスを前進させる第一歩だと評価している。

核不拡散問題に取り組んできた米国のシンクタンク「軍備管理協会」のダリル・キンボール事務局長は、「外交はツイッターのようなスピードでは進みません。」「これらの協議の後で、核問題に関する特定の提案をようやく両者が行うになりました。欧州連合(EU)のキャサリン・アシュトン外務・安全保障政策上級代表が言うように、両者の主張には依然として大きな相違がありますが、重なっている部分も少なくないのです。」とIPSの取材に対して語った。

5つ星検問所にエルサレムの更なる分断を疑う住民

【東エルサレムIPS=ジリアン・ケスラーダムール】

 

ここはエルサレム市街とシュアファットパレスチナ人難民キャンプの境に昨年設けられた最新の検問所。モダンな造りの真新しいアルミ製の屋根の下では、東エルサレムの同難民キャンプからエルサレム市街に通うパレスチナ人乗客で混み合うバスが停車しており、2人のイスラエル軍兵士が、一部の乗客を降ろしでスペースを空けさせ、自らバスに乗り込んで乗客の身元確認をしている。

検問所の反対側には、シュアファット難民キャンプを取り囲むように建設された巨大なコンクリート製の隔離壁がそびえたっている。この難民キャンプは、地図上はエルサレムの境界線の中に位置しているが、この分離壁によって他の市街地からほぼ完全に隔離されており、人口が密集した高失業率が蔓延する貧困地区である。