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INPS JAPAN   IDN-InDepthNews - UN INSIDER
非核中東への努力を続けるエジプト

中東非核兵器地帯が創設された場合に想定される加盟国/Center for Security Studies【マドリッドIDN=バヘール・カーマル】

エジプト政府は、自国を含む中東諸国が社会的にも経済的にも政治的にも不安定な状況にあるにもかかわらず、核兵器を含む大量破壊兵器を中東地域から一刻も早くなくすための外交攻勢を強めている。

エジプト外交筋は、中東非核兵器地帯の創設を宣言するための具体的な行動をとることがこれ以上遅れようならば、中東地域に核軍拡競争が起こりかねないと危惧しており、具体的にはサウジアラビアのような地域大国がイスラエルやイランの核の脅威に対抗するために核武装する可能性があると警告している。

│エジプト│路上に住む人たち

On the wall of a shelter home in Cairo. Credit: Rachel Williamson/IPS.【カイロIPS=レイチェル・ウィリアムソン】

小さなかすれ気味の声で話すレイラさん(仮名:19歳)は悲しそうな眼をしている。彼女の顔には無数の傷跡があるものの、きちんとした身だしなみからは、彼女が9年間もカイロ北部の路上で生活を余儀なくされてきたとはとても思えない。

レイラさんはIPSの取材に対して、「父に強姦された時はまだ子どもだったの…。」とぽつりぽつりと語り始めた。その後母親にうそつき呼ばわりされ、残りの家族からも拒絶された彼女は、暴力から逃れたい一心で家から飛び出した。そしてふと気が付くと、近年増え続けるカイロの危険な路上で暮らす若い女性の仲間入りをしていた。

クリミア問題で綱渡りを強いられるトルコ

【イスタンブールIPS=ドリアン・ジョーンズ】

クリミア半島(自治共和国)をめぐるロシア・ウクライナ危機が、トルコに微妙な対応を強いている。トルコとしては、クリミアの少数派民族タタール人の擁護者として振る舞う必要がある一方、ロシアのウラジミール・プーチン大統領に対して強硬な態度に出ることで、トルコ‐ロシア間の経済関係を悪化させたくない思惑があるからだ。

トルコがクリミア情勢に関心を持つのには十分な理由がある。クリミアは1475年から1783年までオスマン・トルコ帝国を宗主国とする独立国(クリミア・ハン国)であった。またトルコ人は、クリミア人口の約15%を占めるクリミア・タタール人と文化的に強いつながりを持っている。

│イスラエル│学校の壁のあたらしい標語

Children at an Israeli-Arab school set their sights high on harmony. Credit: Pierre Klochendler/IPS【クファール・カラIPS=ピエール・クロシェンドラー】

 

ワディ(正式名:「ワディにかけられた橋」)小学校へようこそ。この学校はイスラエルにある「ユダヤ・アラブ教育センター」が始めた「手に手を取って」プロジェクトによって設立された5つの「2民族・2言語学校」のひとつである。

 

「ユダヤ・アラブ教育センター」では、生徒たちが将来、分断されているユダヤ系及びアラブ系コミュニティーの懸け橋となる人材へと成長することを願って、両コミュニティーから子供たちを受入れ、ヘブライ語とアラビア語によるバイリンガル教育を実施している。

内戦状態に陥りつつあるイラク

【ベイルートIDN=バーンハード・シェル】

イラクの自由作戦』の名のもとに米国を主体とした有志連合軍がイラクに侵攻してから10年が経った昨年、イラク国内では内戦によりこの5年間で最大の死者数を記録した。今年も年頭から、シーア派主導のヌーリ・マリキ政権の治安部隊とアルカイダ系スンニ派武装組織との間の激しい戦闘が続いている。同スンニ派武装組織は、10年前に米軍支配に対する武装抵抗拠点となった西部アンバール県のファルージャとラマディの大半を制圧している。

国連が発表した統計によると、イラクでは昨年、8868人が死亡(うち民間人が7818人)、1万7981人が負傷したという。

「この悲惨な記録(=死傷者数)は、この地獄の悪循環を食い止めるべくイラク政府が暴力の根源に取り組むことが焦眉の急だということを改めて浮き彫りにしています。」とニコライ・ムラデノフ・イラク担当国連特使は語った。

|シリア難民|子ども達が失っているのは祖国だけではない

【ベイルートINPS=レベッカ・ムレイ】

レバノンではシリアからの難民が流入し続けているが、難民の子どもの大半は学校に通っていないことから、この子供たちが「失われた世代」になるのではないかという懸念が高まっている。

レバノンに最近到着したアワドちゃん(12歳)と妹のエマンちゃん(10歳)もそうした脆弱な立場に置かれた子どもたちだ。姉妹はシリアの首都ダマスカスで両親と暮らしていたが、内戦で父親が殺害されたため、母親と祖父に手を引かれて越境し、既に過密状態のシャティラ難民キャンプに辿りついた。そこでなんとか粗末な部屋を借りることができ、難民生活が始まったという。

イランとの暫定合意に不満のサウジ、核オプション検討の可能性も

【国連IPS=タリフ・ディーン】

11月24日のイラン・『P5+1』暫定合意にサウジアラビアが激しい反発を見せたことで、サウジが中東に軍事力を展開しようとしているのではないかとの観測が出ている。

『ウォール・ストリート・ジャーナル』が同日付の記事の中で指摘したように、国際社会がいかなる形であれイランの原子力開発を認めるようなことがあれば、サウジ政府は「購入手段によって自国の核兵器能力を追求する」という結論に傾くかもしれない。

その場合有力な調達先は、核計画の一部をサウジが財政支援したパキスタンとみられている。

しかしこれは、米国とサウジ間の長期にわたる政治的・軍事的関係が悪化しつづければ、という限定つきでの最悪のシナリオだと考えられている。

サウジアラビアが核取得の野望を持っているのではないかという疑惑が最初に浮上したのは、2011年に元駐米サウジ大使のトゥルキ・ファイサル王子が、イスラエルやイランからの核の脅威によってサウジもやむなく両国に倣らざるを得ない(=核武装する)かもしれない、と警告した際のことだった。

|イスラエル|「核の曖昧政策」というタブーに挑んだ会議

 

【占領下東エルサレムIPS=ピエール・クロシェンドラー】

 

イスラエル・パレスチナ間の和平交渉やイランの核開発疑惑に関する協議が続けられる中、エルサレムのノートルダムホテルにおいて「大量破壊兵器(WMD)のない中東」と題したユニークな国際会議が開催された。

 

これはイスラエルにおいては従来タブーとされてきたテーマである。なぜなら、イスラエルは自国の核兵器保有疑惑について、あえて「意図的に曖昧にする」政策をとり続けているからだ。

 

この会議では、軍備管理・地域安全保障(ACRS)多国間協議へのパレスチナ代表団元団長のジアド・アブザヤド氏や、元平和調停人で元駐イスラエル・エジプト米大使のダニエル・クーツザー氏WMD拡散に反対するさまざまな年齢層の活動家等、特異なメンバーが一堂に会した。

|トルコ|シリア国境の街でかつての記憶を想起するアフガン難民

【ジェイランプナル(トルコ)IPS=カルロス・ズルトゥザ】

 

夕刻、(国境を挟んだシリア領内で)銃撃戦が激しさを増す中、村の人々が走って自宅に駆け込んでいる。シャー・メフメトさん(42歳)にとって、これは初めての経験ではない。メフメトさんが、故国アフガニスタンの村を離れて、シリア北東部ラス・アルアインRas al-Ain)と国境をはさんで向かい合うトルコのジェイランプナルCeylanpinar)という小さな国境の街に移ってきたのは11歳の時だった。

 

「村の人たちは皆、恐れおののいています。なにせ既に(シリア側で放たれた)3発もの砲弾がこの近くに着弾しているのですから。」とメフメトさんは語った。アフガニスタン北部バグラン(カブールの北200キロ)生まれのメフメトさんは、1982年以来、トルコの首都アンカラから南東800キロに位置するこの国境地帯の街に住んでいる。

 

ここは、シリア内戦の影響を最も受けてきたトルコの街である。

|エジプト|途方もない任務に挑む

 

【アブダビWAM

 

アラブ首長国連邦(UAE)の英字日刊紙は9月7日、エジプトは史上最も困難な局面に立たされている、と報じた。抗議デモ、殺人事件、先行き不透明な経済等、現在のエジプトが直面している難題は跡を絶たない。

 

9月5日、カイロのナセルシティー地区にある自宅から内務省に向かうムハンマド・イブラヒム内相の車列を狙った爆弾テロが発生し、内務省によると、警官10人と外国人・子どもを含む民間人11人が負傷した。イブラヒム内相に怪我はなかった。この暗殺未遂事件をうけて、エジプト暫定政権は、「テロに対して武力をもって決然と立ち向かう政府の方針が、このような犯罪行為によって挫かれることはない。」と宣言したうえで、改めてテロ勢力を徹底的に取り締まると明言した。アラブ首長国連邦(UAE)の英字日刊紙「ガルフ・トゥデイ」は、このようにテロと立ち向かうエジプト政府の動向を伝え、「エジプトは国際社会の惜しみない支援を受けるに値する。」と報じた。