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アフリカに新天地を見出す中国人労働者

 

【ナイロビIDN=マーク・カプチャンガ】

 

中国人にとってアフリカ大陸が新たな故郷になりつつある。4年前にケニアにきたリュウさん(3児の父)は、暫くは中国福建省の故郷に帰ることはないだろうという。

 

最近完成したばかりのティカ高速道路の建設に従事していたリュウさんは、今後はケニアで小売業を始めるか、違う仕事を探すつもりだという。

 

現在アフリカには新たな中国人移民の波が押し寄せているが、リュウさんの声はそうした中国人労働者の心情を代弁したものといえよう。今日までに中国からアフリカに渡航した労働者は81万人以上にのぼっている。そして彼らの大半が、アフリカ諸国では本国と比較して多くの収入が期待でき、ビジネスチャンスも多いことから、労働ビザの期限が切れた後も不法滞在を続けているのである。

 

また中にはアフリカの広大な耕作地に目をつけ、土地と農業ビジネスへの投資で一儲けを企図して渡航してくる者もいる。

|マリ|キリスト教徒もイスラム教徒も―「私たちは皆、テロリストの被害者だ」

【モプティ(マリ)IPS=マルク-アンドレ・ボワベール】

 

マリ中部のモプティにある福音教会の入り口では、ルーク・サガラ神父が日曜の集会を執り行う中、兵士らが戸口の両脇を固めていた。

こうしたマリ政府軍兵士の存在は、この街が僅か3週間程前まで、シャーリア法を適用しようとする反政府イスラム過激派集団によって占領されていたという事実を物語っている。

サガラ神父はIPSの取材に対して「今は安全です。フランスが介入したので、もうイスラム教徒が私たちを攻撃することはないと思っています。」と述べた。

|エジプト|新体制下でも変わらない警察の虐待

カイロIPS=キャム・マグレイス

 

カイロでの抗議行動の中、エジプト人男性が裸のまま武装警察に通りを引きずり回され殴られる生々しい様子を撮影した映像が公開され、エジプト全土に警察に対する怒りと、改めて警察改革を求める声が高まった。奇しくも、警察改革は、ホスニ・ムバラク前大統領を権力の座から引きずり下ろした2011年の民衆蜂起における主要な要求のひとつであった。


映像に写っていたのは塗装工のハマダ・サベルさん(48歳)で、通りに倒れ、ズボンが足首まで引き下ろされた状態のまま、武装警官らに顔面を殴られたり、棍棒で体をメッタ打ちにされていた。サベルさんが動かなくなると、警官らは、うつ伏せのサベルさんを引きずってアスファルトの通りを横切り、装甲車に投げ入れようとした。

チャド軍、マリ北部の戦闘に加わる

【ニアメINPSMalian Defense soldiers learn logistics with U.S. Army Special Forces. Credit: US Army Africa/CC-BY-2.0

 

アフリカ地域で最も戦闘経験が豊かなチャド軍が、1月22日、マリ北部をイスラム武装勢力の支配から開放するために戦っているフランス及びアフリカ諸国の軍隊と合流するため、待機していたニジェールの首都ニアメから北上を開始した。

この一年間、マリ国土の3分の2を占める北部は、「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQUIM)」、「西アフリカ統一聖戦運動(
MUJWA)」、「アルサン・ディーン」所属のイスラム武装勢力の実効支配下にある。これらの勢力は、支配地域に厳格なイスラム法を適用する一方で、住民に対する人権侵害を行っている。

モルヒネは痛みを殺すが、その値段は患者を殺す

The Bulawayo Island Hospice has been operating since 1982 and is one of the few medical facilities catering to Zimbabwe’s poor. Credit: Busani Bafana/IPS

【ブラワヨIPS=ブサニ・バファナ】

 

ギリー・ヌクベさん(仮名)が4時間ごとに必要とするモルヒネの錠剤60錠分を買うために18ドルを稼ごうとすると、娘の鶏肉売りでは2週間もかかってしまう。

失業率が70%にも達している国で、モルヒネ錠剤(1錠10mg)60錠入の瓶が18ドルというのは法外な金額である。これだけあれば、パン6斤を買うことができる。

しかし、農村部に暮らすヌクベさんのような患者には、選択の余地がない。彼女が痛みから解放されて夜眠るためには、モルヒネに頼る以外の手段がないのである。

核兵器の廃棄―南アフリカ共和国からの教訓

Wikimedia Commons

【ヨハネスブルクIPS=ジョン・フレイザー】

 

南アフリカ共和国(南ア)のアパルトヘイト体制については、あまりいい話はでてこない。国民の多くに厳しい抑圧を加えた、人種差別的で暴力的な体制であり、世界中で蔑まれていた。

しかし、南ア政府は、アパルトヘイトが間もなく終わるころ、同国自身とアフリカ大陸にとって大きな意味合いを持つ措置を取った。つまり、核兵器計画を放棄したのである。

ごみ収集人がジンバブエの気候変動大使に

 Tomson Chikowero carrying the bags of plastic bottles that he collected from people’s trash for recycling. People like him have become Zimbabwe’s unlikely climate change ambassadors. Credit: Stanley Kwenda/IPS

【ハラレIPS=スタンレー・クエアンダ】

ジンバブエの首都ハラレ郊外の住宅街ハットフィールドに住むトムソン・チコウェロさんは自分の職業を恥ずかしいと思っていた。彼は自分が何をして生計を立てているか誰にも知られたくなかったので、毎日まだ日が昇らないうちに起きて、家をこっそり脱け出したものだった。

そして帰宅するのは、その日多くの家のごみ箱から集めたペットボトルいっぱいのビニール袋を運んでいる自分の姿が見られないよう、いつも日没が過ぎてからだった。

2010年に失業するまで建設作業員として勤務していた中産階級のチコウェロさんにとって、家々を回ってごみ箱からプラスチックと段ボール箱を集めて売るという仕事は、当初苦痛に思えた。しかしそんなチコウェロさんも、ひょんなことから、今ではほんの一握りの数ながら、ジンバブエの気候変動大使の一人となっている。

アフリカ諸国の紛争が新たな難民数を今世紀最悪レベルに押し上げている

【ワシントンIPS=ジム・ローブ】

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が6月20の「世界難民デー」に合わせて発表した年次報告書によると、2011年には、アフリカの4カ国で発生した内戦等により、世界で新たに約80万人が安全な避難場所を求めて祖国から逃れ難民となっていた。

危機の年:2011年世界の動向レポート」によると、2011年は難民となる人が今世紀になって最も多く発生した記録的な年となった。

同報告書によると、2011年は紛争や迫害により世界で430万人が新たに避難を強いられた。しかし、こうした新たに発生した膨大な数の避難民の大半は、国境を超えることなく自国内で避難先を探すことを強いられた国内避難民である。

この報告書をジュネーブのUNHCR本部で発表したアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、「2011年、世界は大規模な悲劇に見舞われました。あまりにも短い期間にあまりのも多くの人々が混乱の渦中に巻き込まれ、大きな被害、甚大な被害を負担することになったのです。」と語った。

米政府、マリ軍事政権に政治から手を引くよう求める

Malian rebels do not have the support of most ethnic groups in the north of the country. Credit: William Lloyd-George/IPS【ダカールIPS=ソウレマネ・ガノ】

 

ジョニー・カールソン米国務省アフリカ副長官(右上写真)は、「3月22日に政府を打倒したマリ軍兵士達には、政権を掌握する権利も、同国が現在直面している人道危機や安全保障問題に対処できる力もありません。」と語った。

またカールソン副長官は、「マリ共和国で21年間続いた民主政体が、祖国や人民の福祉よりも自らの利益を優先する少数の反乱兵士達により、打倒されてしまいまいました。このクーデターにより、マリの領土的一体性が危機に瀕し、結果的に国土の半分にあたる北部を(トゥアレグ族等による)反乱勢力に奪われてしまいました。さらに経済は後退し、深刻な旱魃に見舞われている北部への政府の対処能力も低下しています。」と語った。

さらに副長官は、「反乱軍を指揮しているアマドゥ・サノゴ大尉と彼が率いる『民主主義制定のための全国員会(NCRDS)』のメンバーは、兵舎に引き上げるとともに、憲法に基づく統治政体を復帰させなければなりません。」と、5月16日に行われたアフリカ全土を網羅した遠隔地間会議(テレ会議)において語った。

|アザワド|最後のアフリカ国境戦争が抱えるジレンマ(ウィリアム・G・モスリー・マカレスター大学教授)

【ガボロネ(ボツワナ)IPS=ウィリアム・G・モスリー】

 

4月6日、トゥアレグ人の反乱勢力が西アフリカの都市ティンブクトゥでマリ共和国からの独立を一方的に宣言し、「アザワド」(Azawad)という新国家を樹立したと発表した。しかし、近隣のアフリカ諸国や国際社会は、この宣言を無視するか、あるいは非難をあびせた。

しかし、植民地期にまでさかのぼるアフリカの多くの国境線が恣意的に引かれていること、もし反乱勢力の主張がたんに無視されたならば、飢餓の蔓延するこの地域において紛争がいつまでも続くであろうことを考え合わせると、国際社会は、アフリカの新国家になるかもしれないアザワドとどのように付き合っていくかをきちんと考えていくべきなのではないだろうか。

言うまでもなく、現在のアフリカの国境線の歴史は問題の多いものであった。欧州の植民地宗主勢力は、アフリカ人の全く出席していないベルリン会議(1884~85)で、アフリカを分割し勝手気ままに境界線を引くことを決めた。

 

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