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ヨルダンは米国のテロ容疑者引き渡しの拠点、と人権団体の報告書

 

【ニューヨークIPS=ウィリアム・フィッシャー】

 

有力メディアではアラブ中東地域の中でもっとも穏健な国と報じられているヨルダンだが、「CIAの真の代理看守として」囚人を引き受けた最初の国であり、世界でもっとも多くの「特例拘置引き渡し」の犠牲者を受入れている、とヒューマン・ライツ・ウォッチHRW)の新しい報告書は伝えた。

HRW
は、CIAからヨルダンに引き渡された拘留者の大半に対して「拷問および残虐・非人道的処遇を組織的に行っているようだ」と非難している。報告書は、引き渡された囚人は「赤十字の国際委員会が視察に来る時にはいつも隠蔽された」と主張している。


さらに、CIAのヨルダンの治安部隊との長年にわたる関係が、ヨルダン人は拘留の事実を他言しないとの確信を米政府高官に与えたようだと、報告書は述べている。


HRW
のテロおよび反テロ・プログラムのディレクター、ジョアンヌ・マリナー氏はIPSの取材に応えて「ヨルダンで私たちが実証した引き渡し事件は、拷問が待っているような引き渡しは行っていないというブッシュ政権の主張が偽りであることを示すもの」と述べた。

 
彼女はさらに「9・11以後、CIAは囚人をCIAの収容所に不法に拘留するだけでなく、ヨルダンにおいて十数人もの囚人の尋問・拘留・拷問を秘密裏に委託した」と述べている。


HRW
によれば、ヨルダンに引き渡された正確な人数は判明していないが、引き渡しの目的はただひとつ、テロ活動の自白を引き出すことにあった。拘留者の多くが、ヨルダンにおいて虐待的な尋問を集中的に受けた後直ちにCIAの監督下に戻され、一部は自国に、他はグアンタナモ米軍基地に移送され、一部は未だ拘留されている、と報告書は明らかにしている。


HRW
は、2001年9月以降、CIAの引き渡しの慣行は変わったと、次のように指摘している。「CIAは、容疑者を本国に送還して『公正な裁き』(但し、拷問や極めて不公正な裁きを含む)を受けさせるのではなく、虐待的尋問を手助けする第三国に引き渡し始めた」


米国の囚人引き渡しに協力するヨルダンについて報告する。(
原文へ


翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩


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