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│ラテンアメリカ│正義への長く困難な道のり

 

【ニューヨークIPS=エリザベス・ウィットマン】

フレディ・ペセレッリをはじめとする法医人類学チームの仕事は、人間の骨をその他のもの靴とか衣服、IDカードなどから分類することだ。彼らが泥にまみれた骨を掘り出すのは、グアテマラのラベルバナ墓地である。ここには、1960年から96年にかけての内戦の間、無数の死体が放り込まれた。

2010年の映画「グラニート:独裁者の捕え方」(監督:パメラ・イエーツ、パコ・デオニス、ピーター・キノイ:下記映像資料参照)は、内戦時の人道に対する罪を裁くために奮闘するグアテマラ法医人類学財団の動きを追っている。特に焦点を当てているのは、1982年3月から83年8月まで軍事独裁者であったリオス・モントをスペインの法廷で人道に対する罪に問うことを目指す被害者らのたたかいだ。

 
1996年、内戦終結に伴って設置された「グアテマラ真実委員会」で、1982年をピークとして起こった虐殺と強制失踪の実態が明らかにされた。「正義責任センター」の推計では、犠牲者は20万人とも言われる。

「グラニート」の監督イエーツは、1982年、グアテマラで映画「山が震えるとき」を撮っていた。米国の支援する軍事独裁に対するゲリラを描いたものだ。

ニューヨークで始まった「ヒューマン・ライツ・ウォッチ映画祭」では、「グラニート」「山が震えるとき」のいずれもが上映されている。

他の映画は、たとえば、アンガス・ギブソン、ミグエル・サラザール監督の「ラトマ」(包囲)。1985年にコロンビアのボゴタで起こった事件がテーマだ。ゲリラによって占拠された「正義の宮殿」を軍が包囲し、94人が死亡、12人が行方不明になった。
 
遺族らは依然として責任者追及の手を緩めておらず、2010年6月、包囲作戦の責任者だったアルフォンゾ・ベガ大佐が禁固30年に処された(未収監)。

これらの映画が私たちに提示する問いは、これだけ多くの罪が犯されながら、なぜ裁きが下されていないのか、ということだ。

ギブソン監督は言う。「裁判と有罪判決だけで裁きが下されたとはいえない」。彼女は、チリのアウグスト・ピノチェト元大統領の例を挙げる。ピノチェトはロンドンで捕らえられスペインに送られたが、そこで裁判にかけられることはなかった。しかし、と彼女は言う。「彼の遺産は破壊されたのです」。

映画を通じてラテンアメリカ軍事独裁の責任を追及し続ける人びとについて報告する。(原文へ

翻訳/サマリー=山口響/IPS Japan浅霧勝浩

 

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