|インド|人権|ムンバイの踊り子にとって最後の幕引き

【ニューデリーIPS=ランジット・デブラジ】
西ムンバイの「ダンスバー」で少女達が男性客を誘惑してお金を払わせる行為が、先月、マハラシュトラ州当局の決定で禁止されたことにより、(この業界に従事する)約100万人が生計の道を絶たれる事態に直面している。
そして彼女たちとともに、この港湾都市の喧騒を形作ってきた――1930年代のかつての中国上海の佇まいをほうふつとさせると多くの人々に言われている―― 一つの特色も消失する危機に直面している。
地元保守層の後押しにより施行された禁止令であるが、多くの周辺産業に従事する低所得者の生計を奪い、行き場を失った踊り子達(長い歴史があるインド伝統舞踊を継承している側面もある)が、売春宿などのさらに劣悪な環境に追いやられる危険性が指摘される中、ソニア・ガンジー総裁は「人間の顔が見える」改革を約束した。賛否両論を呼んでいる禁止令を巡る実情を報告する。(原文へ)
翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩