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メキシコで中南米からの移民への人権侵害

 

【メキシコシティIPS=ディエゴ・セバージョス】

メキシコの移民支援組織「国境なき社会」(Sin Fronterasが、中米から米国へ向かう途中の移民に対してメキシコ当局がひどい人権侵害を加えている、と訴えた。

メキシコでは、中米から(ごく一部は南米から)の移民が毎年20万人も逮捕・強制送還される。そして、移民たちは、当局からの人権侵害に対してきわめて弱い立場にある。嫌がらせを受けたり、殴られたり、金品を奪われたり、拉致されたり、強姦されたりすることが頻繁に起こっている。また、メキシコ北部に向かう列車から振り落とされて死んだり大怪我をしたりすることも少なくない。そのため、これは「死の列車」と呼ばれている。

 
こうした苦難の末にメキシコを抜けることができたとしても、それで苦しみは終わらない。米国にたどり着いた中米からの移民のうち毎年約7万3000人が強制送還されているからだ。米国に居住する権利を最終的に得るのは、約7万人ほどでしかない。

「国境なき社会」は、5月23日、米州人権委員会に対して、同グループのメンバー20名の人身を保護するよう要請した。

同グループのカリーナ・アリアス広報担当によると、今年に入ってからの人権侵害はすさまじいという。今年3月には、グループのファビエネ・ベネット代表がメキシコ国立移民研究所を訪ねて当局と移民問題について議論したが、この会談の間、ベネット代表のID情報の入った文書を当局が勝手にビデオ撮影していた。

また、移民を支援する弁護士が、収容所内の移民との接見を妨害されることがしばしばある。3月20日には、収容所の移民と面談するためメキシコ南部に向かっていた同グループのメンバーが、当局から逮捕される事件も起こっている。

しかし、昨年12月に就任したフェリペ・カルデロン大統領は、移民の取り扱いは改善されてきていると開き直っている。

メキシコを通過する中米からの移民への人権侵害についてレポートする。(原文へ

翻訳/サマリー=IPS Japan

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