ホワイトハウスのプライバシー、チェイニーグループに関する情報公開の要求から守られる

【ワシントンIPS=アビッド・アスラム】
米国のアドボカシー団体(The Sierra Club environmental organisation and Judicial Watch)は、現在議会に提出されているエネルギー法案(ディック・チェイニー副大統領のタスクフォース作成、新たに自然保護地域での天然ガス、石油採掘、原子力発電推進を念頭にした法改正等を提唱)の策定過程でケネス・レイ元エンロン会長や企業幹部、ロビイスト達の過度の干渉があったとして、過去4年間に亘って法廷論争を通じてホワイトハウスに関連資料の公開を要求してきた。
ワシントンDC連邦上訴裁判所は、5月10日、下級裁判所に対して原告の請求を棄却するよう指示する裁定を下した。
この裁判は、ホワイトハウスに対する市民団体の情報公開請求がどの程度可能かを占うテストケースと見られてきたが、上訴裁判所の裁定は、市民の知る権利よりもホワイトハウスの秘密保持の権利をより重く判断したものとなった。今回の裁定を巡る政府、市民団体両者の議論と論争の背景を報告する。(原文へ)
翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩