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INPS JAPAN   IDN-InDepthNews - UN INSIDER
|オーストラリア|核兵器のない世界を求める核実験の被害者たち

Sue Coleman-Haseldine/ Kessie Boylan【シドニーIDN=ニーナ・バンダリ】

先住民族コカタ・ムラ(Kokatha-Mula)の女性スー・コールマン=ヘーゼルタイン氏は、オーストラリア西岸沖のモンテベロ島や南オーストラリアのエミュフィールドマラリンガで英国が大気圏内核実験を始めたころ、まだ3才だった。

1952年から63年にかけて行われた12回の核実験は、スーの家族や近所の人々が住んでいたクーニッバを含む広範な地帯を汚染した。

|視点|エボラ出血熱、人権、貧困―そのつながりを見い出す(アリシア・エリー・ヤミン米ハーバード大学公衆衛生大学院グローバル・ヘルス専任講師)

Health workers in an Ebola screening unit in Kenema government hospital, Sierra Leone. Health systems are not just a means for the technical delivery of goods and services; they are part of the core social fabric of societies. Credit: Tommy Trenchard/Demotix【ケンブリッジ(マサチューセッツ)IPS=アリシア・エリー・ヤミン】

西アフリカで発生した壊滅的なエボラ危機は、とりわけ世界的な貧困撲滅活動に対して数多くの教訓を与えている。こうした活動は、2015年に国連で合意予定の「持続可能な開発目標」(SDGs)として知られる一連の目標にまとめられることになっている。

第一に、保健に関する近年の世界的な議論の一部にあった「勝利宣言」的な雰囲気が今回のエボラ危機によって見直されることになるだろう。中には、「感染症などを原因とする予防可能な死をなくすこと」を基礎にして、「北」と「南」、富裕国と貧困国との間で「大規模な収束現象(=健康格差の解消)が一世代の間に起きる」と予測する向きすらあった。

エイズの最終章を書く

Testing, treating and suppressing viral load in massive numbers could curb the spread of AIDS by 2020. Credit: Mercedes Sayagues/IPS【ナイロビIPS=ミリアム・ガシガー】

この30年間でアフリカにおいて数百万人を死に追いやってきたエイズ。しかし、HIVの専門家らが、人々の健康に脅威を及ぼしてきたエイズを、向こう15年で終息させるマジックナンバーを見つけたようである。

その数字とは臨床実験結果から導いた90-90-90という公式で、具体的には、2020年までに、①HIV感染者の90%がウイルス量検査診断を受け、②そのうち90%が抗レトロウィルス療法(ART)を受け、③そのうち90%がウイルスの抑制に成功する、というものである。

|カメルーン|SMSで母子の命を救う

According to an African proverb, “every woman who gives birth has one foot on her grave.” Cameroonians are attempting to make this proverb a historical fact and not a present reality through SMS technology. Credit: Mercedes Sayagues/IPS【ヤウンデINPS=ンガラ・キラン・チムトム】

「この喜びはなんとも表現できません。」カメルーン極北州ラグド出身のマルセリン・ドューバさんは、生まれて間もない孫を抱きながら、記者の取材にこう答えてくれた。

「もしあの医師が現れなかったら、きっと、この子と私の娘である母親は命を落としていたところでした。」ドゥーバさんは満面の笑みを浮かべて語った。

途上国では疾病よりも死の原因となる公害

Air and chemical pollution are growing rapidly in the developing world with dire consequences for health, says Richard Fuller, president of the Pure Earth/Blacksmith Institute. Credit: Bigstock【アックスブリッジ(カナダ)IPS=スティーブン・リーヒー】

途上国では疾病ではなく公害こそが最大の死亡原因であり、毎年840万人以上が公害が原因で亡くなっているとの分析調査結果が明らかになった。この数値は、マラリアによる死者数の3倍、HIV/AIDSによる死者数の14倍である。にもかかわらず、公害問題は依然として国際社会からほとんど注目されていないのが現状である。

|インド|魚を使ってマラリア対策

Children in India’s southern city Mangalore promote demonstrations of guppy fish feeding on mosquito eggs. Credit: Stella Paul/IPS.【マンガロールIPS=ステラ・ポール】

サンプリース・モンテイロ君(13歳)の隣人は、「グッピーを購入すれば、それはあなたの家の蚊の幼虫や卵を食べてくれるため、蚊がいなくなります。そのため、またマラリアに感染することは無くなるのですよ。」という彼のアドバイスを真剣に受け入れている。

モンテイロ君が通っている、インド南部カルナータカ州のマンガロール市にある聖アロイシウス高等学校は、市当局と協力して、約1か月前にマラリア対策キャンペーン「グッピー運動」を開始した。この運動は、グッピーのような自然界の生物を使ってマラリアの感染を抑制することを目的としている。

│ペルー│希望を見出す低所得者層の癌患者

Claudia Alvarado, with her parents and her nail polish, who along with Peru’s Plan Esperanza have helped her to bravely face the treatment for leukaemia. Credit: Milagros Salazar/IPS【リマIPS=ミラグロス・サラザール、2014年4月10日】

体重わずか18キロの彼女の細い手足の爪先には、さまざまな明るい色のマニキュアが塗られていた。まだ幼い彼女がたどってきた半生とはまったく異なった色である。

現在まだ7歳に満たないクラウディア・アルバラドちゃんは、ペルー政府が提供する癌治療プログラム「希望計画(Plan Esperanza)」の支援を得て、臨床検査と、時には痛みを伴う治療に耐えながら、白血病(血液の癌)と闘っている。

ジンバブエで10代の妊娠が増加

Zimbabwe has seen a significant increase in the number of teen mothers in recent years. Credit: Jeffrey Moyo/IPS【ブラワヨIPS=タンデカ・モヨ】

プリティ・ニャティ(仮名:17歳)は、無理やりベッドから体を起こすと、子どもに授乳してから背中に紐でくくり、ブラワヨ市内の街頭で売るための野菜を調達しに急いで市場へと向かう。彼女は毎朝目覚めるたびに「人生こんなはずではなかったのに…」というやり場のない喪失感に苛まれている。

「10代で母親やっているなんて何も面白いことなんてないわ。」「時計の針を戻して、再び学校に通って他の女の子たちみたいにできたら、どんなにいいことか。」とニャティはIPSの取材に対して語った。

母乳がベストだが、スワジランドでは……

Lindiwe Dlamini nurses her six-week-old baby boy. Credit: Mantoe Phakathi/IPS【ムババネIPS=マントー・ファカティ】

生後6週間の自分の息子に微笑みながら母乳を与えるリンディウェ・ドゥラミニさん(38)は、その子の将来について楽観的だ。

HIV陽性のドゥラミニさんは、自分の赤ちゃんをエイズに感染させないと固く心に誓っている。彼女には子どもが3人いるが、最初の2人を身籠った頃はHIV陰性だった。しかし昨年11月の時点では、健康な3人目の子どもを出産できたものの、彼女自身は既にエイズに感染しており、抗レトロウィルス(ARV)療法を受けていた。

現在ドゥラミニさんは、妊婦健診の際に受けたアドバイスに従って、6か月の間、赤ちゃんを母乳のみで育てる育児を実践している。彼女は、母乳が人口調合乳(粉ミルク)よりも栄養価が高く母体由来の抗体を含んでいることを知っている。

世界で最も体に悪い場所

Blacksmith Institute【アックスブリッジ(カナダ)INPS=スティーブン・リーヒー】

欧米の環境保護団体による最新の報告書によると、インドネシア、アルゼンチン、ナイジェリアの一部が、地球上で最も汚染された場所トップ10にランクインした。これらの汚染地域では、数百万人が生活し労働に従事しているが、概ね住人の寿命は短く、各種病気への罹患率も高い。またこうした地域では、より裕福な国で使われる製品が製造されていることが少なくない。

汚染関連の環境問題に取組んでいる「ブラックスミス研究所」(本部ニューヨーク)のジャック・カラバノス研究チーフは、「美しい宝石が、このような環境で作られていると知ったら、人びとは驚くでしょう。」と語った。同研究所は、11月4日、「グリーンクロス・スイス」とともに報告書『毒物の脅威トップテン2013Top Ten Toxic Threats 2013)』を発表した。

インドネシア・カリマンタン島では、地元の人々が、きわめて毒性が強く神経を侵す可能性がある水銀を使って金を抽出している。