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│米国│医療│26日目でようやく決着

 

【ワシントンDCIDN=アーネスト・コリア】

 

米上院で、12月24日、「患者の保護と適正価格によるケアに関する法律」が賛成60・反対39により可決された。

法案可決を受けて、オバマ大統領は、「医療保険改革の実現に相当近づいてきた」と語った。また、別のメッセージにおいて、「この任務を完了させるには、現状を長らく維持してきた特殊権益を打ち破らねばならない。我々は今、1930年代の社会保障法以来もっとも重要な社会政策、1960年代のメディケア以来もっとも重要な医療政策を作ろうとしているのだ」と述べた。

 
下院では、11月に別の法案が賛成220・反対215によって可決されており、今後両院協議会における審議に移る。

ホワイトハウス医療改革担当のナンシー=アン・デパール氏によれば、オバマ政権の構想する新しい医療システムは次のような特徴を持っているという。

・3000万人の医療保険未加入者が、連邦の赤字を増やすことなく保険に入れる。
・保険会社が加入者の保険を勝手にやめさせることは違法となる。
・保険会社に対して、医療に実際使われない保険料の比率を報告させる。医療に十分に支出していない会社は、保険料を加入者に一部払い戻す義務をもつ。

医療改革をめぐる議論は、医療保険産業を守ろうとする勢力と、公正な医療を多くの国民に提供しようとする勢力との間で激しく闘わされた。

しかし、オバマ政権による医療改革への反対派は、嘘や無知、人種差別などあらゆる手段を使って、法案をつぶしにかかった。

たとえば、2008年大統領選の共和党副大統領候補サラ・ペイリンは、オバマの法案には、「死の審査会」(death panel)が老人や障害者の「生産性のレベル」を計り、医療サービスを提供するかどうか決める内容が入っている、と2009年8月7日に発言した。

この「死の審査会」というフレーズはすぐさま社会に広がり、8月から9月にかけて各種メディアで6000回も使用された。

しかし、法案にはそのような内容が入っていなかったことが後にわかり、「PolitiFact.com」は「2009年のウソ」賞をペイリンに与えている。

「人種差別」というのはこういうことだ。「私の個人保険に手を触れないで」というポスターが法案反対派によって作られたのだが、そのポスターに描かれている手は黒く塗りつぶされていたのである。

法案可決を阻止したい共和党のトム・コバーン上院議員は、採決直前、「少なくとも1人の民主党議員は採決に参加できないだろう」とのうわさを流した。92才という高齢のバード議員(民主党)が深夜の投票に耐えられないであろうことを念頭に置いた作戦であった。しかし、ロバート・バード議員は議場に現れ、午前1時18分に賛成票を投じたのである。

こうして法案は上院で可決されたが、反対派は依然として、妨害の手を緩めないものと思われる。

米国の医療改革について報告する。(原文へ

翻訳/サマリー=IPS Japan

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