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|タイ|製薬大手が供給を拒む新エイズ薬

【バンコクIPS=マルワーン・マカン・マルカール】
 
タイのエイズ患者にとって暑さと湿度はもうひとつの敵である。エイズ薬は冷蔵しなければならないからだ。そのため熱帯の常温である30度でも保存できる新薬開発のニュースは喜ばしいものだった。だがタイのエイズ患者はまだその薬を入手できないでいる。

国境なき医師団(MSF)によると、ロピナビル/リトナビルの新薬を開発した米国の製薬大手アボット・ラボラトリーズ社が問題となっている。「アボット社はタイには旧薬があるとしてタイへの供給を拒否しているが、欧州と米国では新薬を旧薬に交換するというダブルスタンダードを用いている」とMSFで医薬品入手を担当するネイサン・フォード氏はIPSの取材に応じて語った。

 
MSF
はアボット社がエイズ問題に取り組む姿勢を批判し、かつて南アでエイズの第一選択薬を安価に入手できるようにしたように、タイでの新薬入手を可能にしようとしている。フォード氏は「新薬を製造する会社が一社だけで、ジェネリック医薬品がないことが典型的な問題だ」という。タイのエイズ支援組織も、「第一選択薬が効かなくなり第二選択薬に期待するしかない患者も多いため、アボット社の新薬の入手か、政府製薬機構(GPO)による製造を認めてほしい」と訴える。

タイはエイズ拡大を食い止めることに成功し、患者の治療が進んでいる国のひとつである。GPOが安価なジェネリック医薬品を製造しているため、患者の治療費は1ヶ月当たり1200バーツ(約3500円)である。一方で第一選択薬に耐性ができてしまったために求められる高価な新薬の価格は患者1人当たり年間35万円となる。

世界保健機関(WHO)バンコク事務所のウィリアム・オルディス氏は、「新薬への切り替えでタイ政府のエイズ治療プログラムのコストは年間3800万ドルから5億ドルへと跳ね上がる」という。国連合同エイズ計画(UNAIDS)によると、エイズの第二選択薬の問題はタイだけではなくエイズに取り組む他の国にも共通し、今後広く議論していかなければならない。

新薬は保存が容易というだけでなく服薬量が少なく食事制限を伴わない。この新薬が利用できれば、多大な効果をあげるだろう。現在のところ入手の難しい新しいエイズ治療薬について報告する。(原文へ

翻訳/サマリー=IPS Japan


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