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|メキシコ|遺伝子組み換え問題で揺れるトウモロコシ発祥の地


【メキシコシティIPS=ディエゴ・セバジョス】

トウモロコシ発祥の地であるメキシコは、1999年の遺伝子組み換え(GM)トウモロコシの実験栽培禁止令を解除した。この政府決定に活動家や農民は憤慨している。GM作物は多収穫性、除草剤や病気の耐性などを遺伝子操作により付加したもの。反対派は多国籍企業による市場の独占と、9,000年前からある在来種の多様性の危機を警告している。

GM
トウモロコシの実験栽培への投資を待ち望んでいたアグロバイオ・メキシコ代表のF.サラマンカ氏は「活動家は農民の保護を主張しているが、良識が勝利した。実験栽培は北部のみで許可され、多様な在来種が栽培されている南部では許可されないため、遺伝的多様性の保護は配慮されている」とIPSの取材に応じて語った。

 
実験栽培の範囲や方法は細かく制限されているが、バイオ企業は実験栽培によりGM種子の有効性が証明されて、近いうちに商業用作付が許可されるのを期待している。一方、民主農民戦線(FDC)のM.コルンガ代表は、「政府は大きな過ちを犯した。メキシコの生物多様性と食の主権が危機に陥った」と述べた。FDCは抗議デモを計画している。


3月6日に政府はバイオセーフティ法を改正し、実験栽培を可能にした。在来種の多様性の保護も規定されており、実験の条件も厳しいが、ETCグループ(NGO)のS.リベイロ氏は、法改正が「多国籍企業の圧力に屈したもの」という。「法律で禁止されているはずのGM作物の痕跡は後を絶たず、きちんとした捜査も行われていない」


メキシコ
は主食となるトウモロコシを年間2,100万トン生産している。300万人の農民の多くは貧しく、大規模なアグリビジネスが進出を図っている。さらに1,000万トンの主に飼料用トウモロコシを米国から輸入している。

米国ではGMトウモロコシが栽培されているが、その危険性については、消費者にアレルギーが発症したケースや、動物実験でラットに害があったなど、いくつか報告されている。だが決定的なデータはなく、安全性を主張する著名な科学者もいる。


国際環境保護団体グリーンピースや農民、科学者の組織はGMトウモロコシに反対するデモや議論を行い、種子を売ることで農民を意のままに操ろうとする企業の横暴を非難している。もっとも懸念されるのは、生物種の多様性への影響である。


メキシコで実験が許可された遺伝子組み換えトウモロコシの栽培について報告する。原文へ

翻訳/サマリー=IPS Japan 浅霧勝浩


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