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INPS JAPAN   IDN-InDepthNews - UN INSIDER
ごみ収集人がジンバブエの気候変動大使に

 Tomson Chikowero carrying the bags of plastic bottles that he collected from people’s trash for recycling. People like him have become Zimbabwe’s unlikely climate change ambassadors. Credit: Stanley Kwenda/IPS

【ハラレIPS=スタンレー・クエアンダ】

ジンバブエの首都ハラレ郊外の住宅街ハットフィールドに住むトムソン・チコウェロさんは自分の職業を恥ずかしいと思っていた。彼は自分が何をして生計を立てているか誰にも知られたくなかったので、毎日まだ日が昇らないうちに起きて、家をこっそり脱け出したものだった。

そして帰宅するのは、その日多くの家のごみ箱から集めたペットボトルいっぱいのビニール袋を運んでいる自分の姿が見られないよう、いつも日没が過ぎてからだった。

2010年に失業するまで建設作業員として勤務していた中産階級のチコウェロさんにとって、家々を回ってごみ箱からプラスチックと段ボール箱を集めて売るという仕事は、当初苦痛に思えた。しかしそんなチコウェロさんも、ひょんなことから、今ではほんの一握りの数ながら、ジンバブエの気候変動大使の一人となっている。

│気候変動│破滅的な事件に目を覚まされるのを待つのか

【リオデジャネイロIPS=マリオ・オサバ】

 

大惨事が歴史のあらたな胎動を生み出すことがある。しかし、その役割を果たすためには、原発利用の停止、さらには廃止にすら結びついた1986年のチェルノブイリや2011年の福島の事故のような破滅的なものでなければならない。

気候変動に関して真の行動を促すには、大惨事は人間の心を変えるほどに重大なものでなければならないが、制御不能なほど大きなものであってはならない、と国連平和大学のマーチン・リーズ名誉学長は語った。

持続可能な開発に関する国連会議(リオ+20)
に「気候変動タスクフォース」(CCTF)が提出した声明「気候変動の緊急の現実に立ち向かう行動」では、地球温暖化とその効果を抑えるには、「緊急かつ大胆な(温室効果ガスの)削減」が必要であると述べられている。

|リオ+20|政治的停滞を経済的現実に変える

Rio+20

 

【国連IPS=タリフ・ディーン】

 

世界の指導者たちが「私たちの望む将来」と題する最終行動計画をブラジルの「リオ+20」サミットで今週採択する際、長く未解決であった問題、すなわち、いかにして国連は政治的停滞を経済的現実に変えるのかという問題には解答が与えられないままになっているかもしれない。

193ヶ国が先週リオデジャネイロの準備委員会で詰めの協議を行ったが、組織上の改変、あるいは新機構の設立に関していくつかの提案が既になされている。

核の飢餓の脅威に焦点を当てる科学者

【ワシントンIDN=アーネスト・コレア】

核軍縮・不拡散の進展にとってマイナスとなる事態が発生した。米共和党のリチャード・ルーガー上院議員が5月8日にインディアナ州で行われた予備選挙で敗北したのである。ルーガー氏は、保守派運動「ティーパーティー(茶会)」の支持を集める対抗候補に敗れ、11月の上院選で共和党候補として出馬することができなくなった。ルーガー氏は敗北後、無所属候補として出馬する予定もないことを明らかにした。

こうして、他の大半の議員が関与を避けがちな核軍縮関連問題に正面から取り組んだことで広く知られ、尊敬されていたルーガー議員が、連邦議会から去ることになった。こうした政治的に微妙な「核軍縮関連問題」といえば、ちょうど、核による飢餓の重大なリスクに関する警告が発せられたばかりであった。

安全保障や安定、生存に影響を及ぼす決定に焦点を当て、良識ある判断ができる人が少なくなってしまった。

母なる地球は「所有したり、私有化したり、搾取したりしてはならない」(B・K・ゴールドトゥース「先住民族環境ネットワーク」代表)

TOM B.K. GOLDTOOTH

【国連IPS=エイリーン・ジェンケル】

 

「数百年にもわたって、先住民族の権利や資源、土地が搾取されてきました。しかし、各国政府が長年の懸案だった過去の搾取を事実と認め、先住民族が献身的な努力を傾けている現在においても、なおそうした搾取は続いている。」と2011年に発表された「マナウス宣言」の中で、先住民の代表たちは述べている。

この宣言
は、今年6月に開かれる「持続的開発に関する国連会議」(通称「リオ+20」)の準備の一環として出されたものである。IPSでは、会議を前にして、30年以上にもわたってアメリカ大陸の先住民族の権利のために闘い、「先住民族環境ネットワーク」の代表も務めるトム・BK・ゴールドトゥース氏へのインタビューを行った。以下、その要旨である。

Q
:6月の「リオ+20」会議であなたは先住民族を代表して演説を行うことになっていますが、伝えたいことは何でしょうか。

A
:グリーン経済や持続可能性に関するテーマ討論では、カネを中心とした西洋の見方と、生命を中心とし、母なる地球の神聖さとの関係を重視する我々先住民族の考え方との違いがあきらかになりました。

|麗水世界博覧会|今年の万博は、危機に瀕した海の救済がテーマ

【国連IPS=タリフ・ディーン】

 

5月12日、韓国は今年最大の画期的なイベント「世界博覧会2012」を主催する。きらびやかな建築群が会場を埋め尽くす今回の万博は、1851年に蒸気機関を展示した近代最初の国際博覧会(英国ロンドンで開催された『万国産業製作品大博覧会』)に始まる161年に及ぶ万博の伝統を受け継いだものである。

ロンドン万博
後の歴史を紐解くと、例えば1876年にアメリカ独立100周年を記念して開かれたフィラデルフィア万博では電話の発明が披露され、1885年のアントワープ万博(ベルギー)では、自動車が展示会の目玉となった。

アジア有数の経済大国韓国が主催する「2012麗水(ヨス)世界博覧会」のテーマは、「生きている海、息づく海岸」で、人類のふるさとである海で人間と地球の新たな共存を模索し目の前の環境問題を人類が力を合わせて克服しようという理念が掲げられている。

気候変動の影響を肌で感じるカリブの農漁民

Severe flooding is one of many devastating effects of climate change, as the Caribbean island nation Dominica experienced in 2011. Credit: Desmond Brown/IPS【セントジョージズ(グレナダ)IPS=デズモンド・ブラウン】

 

ジェイムズ・ニコラスの生活はいつも海とともにあった。カリブ海の島嶼国グレナダの漁民である彼は、毎日の水揚げを地元の人びとや食堂に売り、さらには近隣の島の高級ホテルに提供していた日々のことを思い出していた。

最大時の2010年で、グレナダの漁業は約4000人の雇用を生み出し、輸出だけでも520万ドルの売り上げがあった。

しかし、この数年で、おそらくは地球温暖化によるとみられる影響によって、漁業を取り巻く環境は急速に悪化した。

|米国|フクシマが投げかける長い影(ハーベイ・ワッサーマングリーンピースUSA顧問)

 

【コロンバスIDN=ハーベイ・ワッサーマン】

 

福島第一原発事故の収束が依然不透明な中、米国では1978年以来初めて、原子力規制委員会(NRC)が原子炉の建設・運転許可を下した。米国では1979年のスリーマイル島原発事故以降、原発の新規建設を凍結してきたが、今回の建設認可はじつに34年ぶりとなる。

福島第一原発では、数千トンにのぼる放射性使用済燃料が未だに危険な状態に置かれており、放射性廃棄物や汚染された水が自然界に流出し続けている。核技術者のアーニー・ガンダーセン氏は、3月11日の大震災・大津波に続いた一連の災害で、同原発の封じ込めキャップが浮き上がってしまい、危険な放射性ガスが噴き出し、水素爆発を誘発した可能性があると発表した

|北極圏|北極の氷が解け、熱い資源争いへ

Canadian and U.S. Coast Guard ships take part in a multi-year, multi-agency Arctic survey that will help define the Arctic continental shelf. Credit: Patrick Kelley, U.S. Coast Guard【アックスブリッジ(カナダ)IPS=スティーブン・リーヒ】

 

21世紀は「北極への殺到」の世紀になるかもしれない。ただしそれは、領有権の主張という形をとるのではなく、中国、ブラジル、インド等の北極に面していない国々が経済的・政治的影響力を行使しようという形で現れる。

中国はすでにノルウェー国内の北極圏に研究地点を構えており、8000トンの砕氷船も建造中である。

「カナダには、北極圏に影響力を持つ地域大国として、資源に富みながらも脆弱な生態系をもつこの地域を、『ワイルドウェスト(先住民の意向が無視される西部開拓時代の辺境地帯)』と化さないように保護していけるチャンスが巡ってきています。」と元ユーコン準州首相のトニー・ペニケット氏は語った。

|米国|最も高い太陽発電タワー、アリゾナで建設へ

The Solar Tower is projected to offset one million tonnes of greenhouse gases per year and to abate the use of up to one billion gallons of water. Credit: Courtesy of Enviromission

【アトランタIPS=マシュー・カーディナル】

 

豪州企業のエンバイロミッション(EnviroMission)が、米国南西部のアリゾナ州に新式の太陽発電タワー(the solar tower)を建設する計画を進めている。

太陽発電タワーは、太陽熱を利用する新しい発電方法である。タワーの下には、直径4.8kmの温室が広がる。ここで熱せられた空気が高さ800メートルのタワーの中に吸い込まれ、中にある冷気を押し上げる。この際の空気の動きを利用してタービンを回すのである。

環境を汚染する「汚いエネルギー」の代表格である原子力発電にしても火力発電にしても、最終的にタービンを回すという意味においては、太陽熱発電と変わるところがない。ただ、熱を発生させる方法が異なるだけである。原発に関しては、[あまりに発生するエネルギーが多いことから]反核活動家たちの間では、核技術を利用して湯を沸かすのは「チェーンソーでバターを切るようなもの」と揶揄されることもある。