www.facebook.com
www.twitter.com
www.linkedin.com
www.blogger.com
www.myspace.com
RSS Feeds
 
INPS JAPAN   IDN-InDepthNews - UN INSIDER

|子ども兵士問題|コンゴ民主共和国東部の反乱に200人近くの子ども兵士が関与

 

 

【キンシャサIPS=エマニュエル・チャコ】

 「一人の大人の反乱軍兵士に、少なくとも3~4人の子ども兵士が付従っているのを見ました。」とRunyonyi在住のクラヴェール・ルコメザさんは語った。Runyonyiは3月以来、コンゴ民主共和国(DRC)東部を揺り動かしている反乱軍グループM23運動(3月23日運動)の活動拠点の一つである。

「大人の兵士は、私たち住民が子ども兵士に近づいたり話しかけたりすることを拒否しています。」とルコメザさんは語った。ルコメザさんは最近の反乱において中心地となった北キブ州のブテンボから放送している民間ラジオ局「マペンド」の元ジャーナリストである。

またルコメザさんは、反乱軍兵士たちが全員キンヤルワンダ語(ルワンダDRC東部の一部で話されている言語)を話していた、と指摘している。この目撃証言は、6月24日にコンゴ政府の報道官が国営テレビを通じて行った(ルワンダに対する)非難声明の内容を裏付けるものである。

 
DRC
のサンバート・メンデ情報相は6月30日に国営テレビで行った声明の中で、「DRCがルワンダの現政権を攻撃するために、FDLRルワンダ解放民主勢力)及び旧ルワンダ軍のメンバーに武器・装備を提供している」との流言を否定した。
 
またメンデ情報相は、「2012年3月から4月にかけてルワンダ政府は、約200人の子どもを補充し訓練を施してM23運動の戦闘員としてDRCに送り込んだ。」と語った。M23運動はDRC東部の暴動を主導してきた反乱軍事組織である。

メンデ情報相の発言は6月21日に発表されたCRD東部の情勢とDRC外部の支援を得ている反乱軍の動向について報告した国連のレポートに続くものである。同レポートは、「2012年4月から5月の間に、M23運動が、軍装備の運搬要員や戦闘員として多数の子どもを補充した。」と指摘していた。
 
同国連レポートのフランス語版には、「(M23運動は)DRC軍のボスコ・ンタガンダ将軍が、2003年以来東部地域北キブ州周辺を支配下に置いている反政府武装組織「人民防衛国民会議Congrès national pour la défense du peupleCNDP)」の前代表ローラン・ンクンダ並びに国際刑事裁判所(ICCから戦争犯罪及び人道に対する罪で指名手配されている同武装組織の幹部の支持を得て創設した組織。」と記されている。

同国連レポート(国軍兵士、反乱軍側の兵士、逃亡兵、コンゴ軍諜報機関による報告書、傍受内容による裏付けを基に作成)には、隣国のルワンダ政府によって、M23を支援するための前戦闘員の動員、兵士に対する弾薬、訓練、ヘルスケアの提供、さらに子供の動員について詳細に記されている。

DRC
に関する国連専門家グループは、同国連レポートと6月27日に発表した付属文書の中で、ボスコ・ンタガンダ将軍及びCNDP元代表のローラン・ンクンダを告発した。

専門家グループは、トーマス・ルバンガ・ディロを、2002年から2003年にかけてイツリ州で行った子どもの兵士徴用という戦争犯罪の罪で有罪宣告するにあたり、ンタガンダ将軍が共犯者として告発された、と指摘したうえで、「この判決が契機となり、ディロと同じ戦争犯罪に問われている、ンタガンダ将軍の逮捕、ICCへの引き渡しを求める声が高まっている。」と述べている。
 
ムコンゴ・ンガイ・ゼノン駐国連DRC臨時大使が、6月18日付に李保国連安保理議長に宛てた書簡(IPSはこのコピーを見た)の中で、コンゴ政府は、「M23運動に対するルワンダ政府からの支援とルワンダ国内に存在する(DRCに送り込む)戦闘員補充の仕組みに対して、国連安保理の注目を引きつけた。」

また同書簡には、「コンゴ政府と国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)が行った調査から、我々は、(ルワンダ政府によって)補充された戦闘員の多くが、再びコンゴ領に戻ってきたルワンダ人であり、その中に約200人の未成年と幼い子どもが含まれていると結論付けざるを得ない。」と記されている。
 
その数日前には、レイモン・チバンダ・ントゥンガムロンゴ外相が李国連安保理議長に書簡を送り、その中でントゥンガムロンゴ外相は、「加えて、M23運動はルワンダ政府の支援を受けながら不自然な同盟関係に依存しています。コンゴ軍に捕縛された反乱軍兵士にはFDLRルワンダ解放民主勢力)の兵士が含まれており、その多くはMONUSCOがルワンダに帰還させました。」と述べてる。
 
FDLR
は、1996年からルワンダのツチ族政権に対して武力闘争を展開してきたフツ族の反乱勢力で、DRC東部に後方支援基地を維持している。
 
 
1997年にDRCの首都キンシャサを制圧して政権を掌握したローラン・カビラが率いたコンゴ解放民主勢力連合(AFDL)の元兵士であるジョナサン・カブゴは、M23運動の兵士の中にFDLR兵士が含まれていること自体は主たる関心事ではないという。
 
「むしろ問題なのは、DRC政府が今年3月に東部反乱地区における軍事作戦を停止する決定をしたために、コンゴ軍とM23運動の勢力が後退した後に、ルワンダに送還されていたはずのFDLRの兵士が少しずつDRC内の以前の拠点に舞い戻っている事態なのです。」とカブゴは語った。

一方、6月21日にDRCを訪問していたルイーズ・ムシキワボ外相は、M23運動への支援疑惑について、「噂に過ぎないことだ」との声名を出し、ルワンダ政府による一切の関与を否定した。

またムシキワボ外相は、6月25日に国連本部において、「ルワンダ政府はDRCの情勢不安要因に関して、全く関与していません。またルワンダ‐DRC両国政府は、国際社会に対してこのような疑念が起きないよう、既に大使を交換しているのです。」と語った。

国連安保理はDRC政府に対してM23運動による反乱の平定に引き続き努力するよう促すとともに、特定の国名を挙げることを避けながらも、反乱軍に支援している国を非難する決議を採択した。(原文へ

翻訳=IPS Japan浅霧勝浩

 

 

関連記事:
|子ども兵士問題|自由になっても再び悪夢に追いやられる少女たち(グレース・アカロ)
アフリカ諸国の紛争が新たな難民数を今世紀最悪レベルに押し上げている
|アフリカ|あまり報道されない恐るべき実態男性のレイプ被害者の声