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二重苦に苦しむ子どもたちの暗い将来

【ハラレIPS=ヴサ・ニャティ】

国家エイズ評議会(NAC)によれば、この10年間にジンバブエの孤児は34万5,000人からおよそ130万人に膨れ上がり、これらの子どものうち16万5,000人がHIV陽性者である。

また国連児童基金(ユニセフ)は2万人以上が延命に重要な役割を持つ抗レトロウィルス薬(ARV)を必要としていると推定しているが、投薬を受けているのは2,000人足らずである。

 
親を失い、HIVに感染するという二重の苦しみを背負う子どもたちに果たして政府は十分なケアを行なっているのだろうか。世界銀行とユニセフが2004年に発表した報告書は、こうした状況に十分な注意が払われていないと指摘している。

HIV
陽性者の孤児の窮状は、社会全体の情勢を反映したものである。総人口およそ1,300万人のうちおよそ160万人がHIVに罹患している。パリレニャトワ保健児童福祉相によれば、ARV治療を必要としている患者は34万人以上にのぼるが、2005年12月現在、治療を受けている者は2万6,000人足らず、うち2万人が政府のプログラム下にあり、残りは民間セクターのケアを受けているという。

ハラレに本拠を置くエコノミストJohn Robertsenは、ARV治療の取り組みを阻害している要因として、インフレ率、失業率、経済縮小率がいずれも世界最高を記録するなど経済情勢の悪化を指摘する。ジンバブエは2004年に孤児および脆弱な子どもたちのための国家行動計画を開始したが、国民の大半が貧困に苦しむ中、孤児の対策に十分な予算の配分はないとパリレニャトワ保健児童福祉相は認める。

さらに、NACのタピワ・マグレ事務局長は、孤児をコミュニティケアに任せたいと養護施設の段階的削減を考えているとの政府の方針を明らかにしている。だが、匿名を条件にIPSの取材に応えた別のNAC高官は、乳児遺棄、子どもが世帯主となっている家庭、ストリートチルドレンなどの増加が示すように、コミュニティはすでに孤児に対処できない状況にある中で、こうした取り組みは賢明ではないと指摘する。ジンバブエの窮状を報告する。(原文へ

翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩

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