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INPS JAPAN   IDN-InDepthNews - UN INSIDER

|ペルー|暴力事件が僻地の原住民コミュニティーと政府の溝を広げている

【リマIPS=ラミロ・エスコバール】

 

先月、ペルー北部のアマゾン熱帯雨林地域にある、先住民コミュニティーを訪問していた保健省派遣の巡回診療隊4人が殺害され、先住民コミュニティー全体が非難される報道がなされたが、この事件は、改めて先住民と政府の間に大きな距離があることを浮かび上がらせる結果となった。

目撃者証言によると殺害犯は酒に酔った数名の原住民であるが、犯行の動機は、診療隊のメンバーが原住民女性に婦人科の診察を施したことに起因する可能性が指摘されている(事件のあったアワフン族の慣習では、女性の生殖器に夫以外の男性が触ることは受入れられない)。

ペルー政府は財政難から、巡回診療隊にかつてのように原住民との文化的な仲立ちをする専門家をつけなくなっており、意思疎通の失敗が今回の悲劇に繋がった可能性は否定できない。ペルー政府はフジモリ政権当時、隣国エクアドルとの国境を巡る戦争にアワフン族の協力を求め、その見返りに、公共投資で保健所の建設を約束していたが、紛争終了後、その約束が守られることはなかった。

今回の事件現場のように、先住民族(64民族、ペルー人口2800万人の40%を占める)が居住する多くの地域においては、今なおペルー政府の存在が希薄なのが現状である。(原文へ

翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩