|ラテンアメリカ|宗教|信仰を巡って分裂するラテンアメリカの先住民

【メキシコシティーIPS=ディエゴ・セバジョス】
ラテンアメリカ全域にわたって、夥しい数の新旧キリスト教宗派が先住民族コミュニティーの改宗、取り込みを巡って競い合う中(15~16世紀にかけてのスペイン人征服者達による暴力と破壊を伴ったカトリック信仰の強制に始まり、20世紀に入って更にプロテスタント、新興宗派の進出が顕著になった。)、先住民達は、伝統文化の喪失・否定、時には流血の惨事に発展する先住民同士の対立など深刻な諸問題が、全て「神の名のもとに」相次いでいる事態に直面している。
平和と心の安静を説きながら、他宗教対して非寛容ゆえに、時には政治・宗教的弾圧に発展し、先住民コミュニティーに多くの死傷者や難民が発生してきた経緯など、様々な外来信仰の押し付けに翻弄される原住民の実態を報告する。(原文へ)
翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩