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|中東|カトリック教会、イスラエル占領に抗議する声に参画する

 

【アブダビWAM

 

ローマ法王ベネディクト16世が主宰した中東司教会議(シノドス)が23日最終会合を開き、その中で中東地域の司教が国際連合に対してイスラエルによるパレスチナ占領を終結させるよう強く訴えた。アラブ首長国連邦(UAE)の日刊紙はこの声明を「中東に関するここ数年で最も喜ばしいニュース」と報じた。

カトリック教会は、2週間にわたって開催されたシノドスにおける最終決議の中で、「中東の人々は、国際社会、とりわけ国連が、平和裏、かつ公正で明確な中東問題の解決策を見いだすよう努力し(イスラエルによる)アラブ人の土地占領を終わらせるために必要な法的段をとるよう求めている。またそうすることが、パレスチナの人々が安心して尊厳をもった生活が送れる独立主権国家を手に入れる手助けとなる。そしてイスラエルも平和と安全を享受できるようになる。」と述べている。

 
また同決議は、「エルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教という3つの宗教にとって重要な聖地としての本来あるべき位置づけを獲得するだろう。」と述べている。

「最終決議で表明されたこうした見解や議論そのものは中東の人々にとって特に珍しいものではなかったが、こうした声明がローマ教皇やキリスト教会の指導者層からでてきたことは大変心強いことである。」とカリージ・タイムズ紙は10月25日付の論説で報じた。

聖地におけるキリスト教徒のコミュニティーは、イスラム教徒と同様に、イスラエルの土地占領と数百万人にのぼる原住民追放措置による直接的な被害を蒙ってきた。

「しかしながら、従来この問題はしばしばあたかもアラブ人とイスラム教徒のみの問題として描かれてきた。」と同紙は付加えた。

「中東全域にわたって大きなキリスト教コミュニティーが存在するように、パレスチナ人或いはアラブ系イスラエル人の中にはかなりの数のキリスト教徒がいる。彼らも同じくイスラエルによって追い立てられ占領下で生きていかなければならない悲哀と苦痛を共有してきた。また、パレスチナとエルサレムは、イスラム教徒とユダヤ教徒にとってと同様に世界中のキリスト教徒にとっても神聖な場所であるという共通点を有している。しかしこの点は、パレスチナ人やアラブ人が従来あまり強調してこなかったことから中東のキリスト教徒にとって不利な状況となってきた経緯がある。」
 
 
「しかし今やカトリック教会と中東のカトリック指導者達がイスラエルの占領に反対する声に加わった。アラブ世界はこの思いがけない支持をチャンスとして生かすべきである。中東和平問題に妥協の姿勢を見せないイスラエルの現状を考慮すれば、このようなイスラエル占領終結を求める一つ一つの声が極めて貴重なのである。シノドスは勇気をもって、イスラエルにアラブ地域(東エルサレム、ヨルダン川西岸地域、ガザを含む)からの撤退を勧告した国連安保理決議に言及し、中東全体を覆う緊張と政情不安の根源はパレスチナ-イスラエル紛争にあることを強調した。」と同氏は指摘した。

またシノドスは、最近イスラエルが聖書を引用してパレスチナ占領を正当化しようと試みている点に抗議した。「神の言葉が使われている聖書や神学上の立場を利用して不正義を正当化する行為は認められない。」とシノドスは声明を出した。「こうした主張は大いに歓迎である。」とカリージ・タイムズ紙は結論付けた。
 
翻訳=IPS Japan戸田千鶴

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