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|カリブ海地域|奴隷制の歴史を記憶するプロジェクト

 

【ハバナIPS=オーランド・マトス】

アフリカ大陸からカリブ海地域に強制的に連れて来られた奴隷の歴史を後世に伝えようと、「奴隷ルートの記憶地」プロジェクトがユネスコ(国連教育科学文化機関)の主催で始まっている。アルバ島、ハイチ、ドミニカ共和国、キューバが参加している。

ユネスコ・ハバナ事務所の学芸員フレデリック・バチェロン氏は、「この企画の独自性は、物理的な場所だけでなく、非物質的な伝承をもプロジェクトの対象にしていることにある」と説明する。すなわち、アフリカ大陸から伝えられた踊りや歌、口承伝承などの保存が重視されているのである。2001年から05年の間に、90の無形文化財が指定されている。また、各国ごとに5つの場所を文化ツーリズムの目的地として指定することになっている。

 
 
ドミニカ共和国では、記憶に留めるべき場所のリスト化が現在進んでいるが、その中には、奴隷関係のものだけではなく、先住民関係のものが入っているのが特徴的だ。「ドミニカ人博物館」のクレニス・タバレス氏によると、奴隷と先住民が「共存」してきたことの証しとしてそうしているのだという。また、キューバでもすでに735の場所を指定した。

しかし、問題がないわけではない。アルバ島国立歴史博物館のルーク・アロフス館長は、人々が奴隷制の問題をあまり思い出したがらない、とひとつの問題を指摘している。

だが、先述のユネスコ学芸員バチェロン氏はいう。「これ[奴隷制の問題]はみなが文化的課題として捉える問題で、ひとつの悲劇だと考えられがちです。ですが、それは同時に、私たちが保存し、将来において蘇らせるべき遺産を残してくれてもいるのです」。

奴隷制の歴史記憶プロジェクトについて、カリブ海地域より伝える。(原文へ

翻訳/サマリー=IPS Japan            

IPS
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