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Nuclear Abolition News and Analysis

SDGs for All

Fostering Global Citizenship | News & Analysis

エジプト野党のつまずき

 

【カイロIPS=アダム・モロウ】

激戦となった昨年の議会選挙以来、野党は、ムバラク大統領率いる国民民主党(NDP)に敗北を帰している。その極めつきが、4月1日のワフド党本部襲撃である。

本部建物の破壊と数十人の負傷者を出した同襲撃は、ワフド党内の改革派により追放されたゴマア元党首の扇動によるものであった。メディア報道によれば、ゴマアを先頭に約60人の武装グループがカイロの党本部になだれ込み、党メンバーと警察が制止するまで、本部職員に襲い掛かり、施設を破壊したという(ワフド党は、自由と反植民地主義を掲げ、1919年に創設された。9月の大統領選では、ゴマア候補は大差で3位に終わり、議会選挙でも僅か6議席しか獲得できなかった)。

|スワジランド|国境デモで民主化運動を後押し

【ヨハネスブルクIPS=モイガ・ヌドゥル】

12日国境の南アフリカ側でデモを行った民主化活動家25人が逮捕された。南アフリカ労働組合会議(COSATUCongress of South African Trade Unions)と南アフリカ全国金属労働組合(National Union of Metal Workers of South Africa)の副委員長も逮捕された。COSATU広報官はIPSの取材に対し、南ア労組はスワジランドの民主化運動に賛同しているが、活動の指揮を執るのはスワジランド側と応えた。

スワジランドでは1973年、当時の国王ソブーザ2世が緊急事態を宣言して全政党を非合法化して憲法を停止させて以来、ムスワティ現国王の下でも民主化が遅々として進んでいない。

業を煮やしたスワジランド連帯ネットワーク(Swaziland Solidarity Networkスワジランド民主化推進派のアンブレラ組織。本部をヨハネスブルクに置くNGO)と人民統一民主運動(PUDEMO:非合法野党People’s United Democratic Movement)は4月を「スワジランド注目月間」と宣言して行動を起こした。

|ネパール|否定された革命

 

【カトマンズIPS=マーティ・ローガン】
 
ネパールではギャネンドラ国王と政府に対する抗議行動として、4月6日から主要7政党による全国ゼネストが継続されている。4月12日には全国で約100人が逮捕され、首都カトマンズから車で6時間ほどのナワルパラ市では警官の発砲で抗議者1名が死亡、4名が負傷した他、警官による殴打で58名の負傷者が出たと地元のNepalnews.comに伝えられた。

しかし、国王退陣までには、さらに何日もの反政府運動が継続される必要があるようだ。国際危機グループの南アジアプロジェクト副ディレクターのロデリック・チャルマーズ氏は「これはおそらく決定的な転換点にはならない」と述べている。

反政府抗議行動を主導する主要7政党の同盟(SPA)は、マオイスト(毛沢東主義反政府組織)と連携しているわけではないとわざわざ指摘している。マオイストは、11月、ネパールはまだ革命の時機ではないと認め、SPAが憲法制定会議を約束通りに行なうのであれば、SPAに加わることに同意した。だが政党側は、政府がマオイストを反政府運動に引き入れていると非難し、「テロリスト」のレッテルをはると脅すと、直ちにこれを否定したのである。

反政府運動への参加団体の数は日ましに増加している。4月11日は東部のダランや西部のポカラでは医師や看護師が反政府集会を開き、カトマンズではトリブバン大学附属病院が連帯して外来を閉鎖した。

しかし、大学の町キルティプールでは地元住民の参加が進んでいないと、住民のひとりブッダ・ラトナ・マリ氏は次のように述べている。「(街頭抗議により立憲君主制への移行を実現させた)1990年には住民が揃って参加した。だが今は大半が大学生だ。1990年以降優れた政治指導者がおらず、市民はすべての政治家に不信感を抱いている。」チャルマーズ氏は「旧態復帰に反対する政党の運動の問題点は、それが利己的に見えることだ。彼らは、『下院を回復し、我々の仕事を返せ。そうすれば仕事を進めるから』と主張するばかりだ。彼らは市民を鼓舞するような詳細な計画を立てることが必要だ」と述べている。
 
反政府抗議運動に、外出禁止令も敷かれているネパールから報告する。(原文へ

翻訳/サマリー=IPS Japan

 

IPS関連ヘッドラインサマリー:
国王のクーデターから1年、いまだ膠着状態続くネパール
社会的弱者に対する人権侵害の危機

 

|イスラエル-パレスチナ|古い対立をかき消す新たなメッセージ

【エルサレムIPS=ファウジア・シーク】

 

テロリストからイスラエルを守る目的で立てられた分断壁が、北エルサレムのアナタ中学校の校庭を横切っている。しかし今、壁はまた違った姿になっている。

長い間、この灰色のコンクリート壁の表面には、血の涙を流した2つの瞳がアラビア語とともに落書きしてあった。いまそこには、新しい絵が描かれている。武器を捨てる一方でお互いの方に腕を伸ばしている2人の人間の姿だ。


この新しい絵を描いたのは、「平和を目指す戦闘員の会」(
Combatants for Peace)というNGOだ。同団体は、長年にわたる暴力の連鎖に懸念を持つ120名の元イスラエル軍兵士、元パレスチナ人戦士から成り立っている。

米国への移民、ようやく暗いトンネルから抜け出せるか?

 

【メキシコシティIPS=ディエゴ・セバージョス】
 
「私たちは喜んでいます。もっとも、権利を持った市民として認められるまで、圧力を弱めることはできませんが」。そう語るのは、サンディエゴの移民団体「国境の天使たち」の代表を務めるエンリケ・モロネスさんだ。

3月27日、米上院司法委員会は、1000万人以上にも及ぶ不法滞在移民を合法化し、年間約40万人の一時滞在労働者(ゲスト・ワーカー)にビザを与えることを認めた法案を可決した。

移民改革をめぐるバトル・ロワイヤル

 

【ニューヨークIPS=ウィリアム・フィッシャー】
 
米国の移民政策をめぐり、共和党の内部で二つの立場が激しく争っている。一方は、国境管理を厳しくし不法滞在者を強制退去させることを望む強硬派であり、もう一方は、不法滞在移民の経済的役割を認める産業界寄りの立場である。

下院はすでに、下院司法委員会のセンセンブレナー・ジュニア氏が中心となって、かなり強硬な法律を通過させている。この法律によれば、メキシコ国境沿いにフェンスが設置され、移民法制違反に対する罰則が厳しくなる。違法行為には、不法入国の奨励や、いったん国外退去処分になった後の再入国といった行為も含まれる。また、外国人に国外退去処分を科しうる要件が広まる。さらに、企業の経営者に対して、社会保障番号を使って社員の身元を確実に調べるよう求めている。

|スリランカ|多民族の融和を目指して

 

【ジュネーブIPS=ガスタボ・カプデヴィラ】

 

1988年日本で設立された反差別国際運動 (International Movement Against All Forms of Discrimination and Racism: IMADR)のニマルカ・フェルナンド理事長は「今日の世界では、自分と自分の社会『以外』のものは異質であるとして何らかの形で処分および滅ぼすべきであるという風潮が蔓延している」と述べた。

さらに彼は「世界の経済・政治の秩序は人々の間で脆弱性と社会的無視を生み出している。今日、我々人間の生活は貧困や(ジョージ・W・ブッシュ米大統領による)石油資源の支配に脅かされている」とIPSの取材に応じて語った。

ネオコンがアルカイダ掃討へのイランの協力を妨害するまで

【ワシントンIPS=ガレス・ポーター】

2001年末から2002年初頭にかけて、米国とイランは、アフガニスタンのアルカイダとそれを支援するタリバンとの戦争に緊密な協力体制にあった…ドナルド・ラムズフェルド国防長官が協力阻止に介入するまでは…と当時関係していた政府高官が明らかにした。

9・11同時多発テロ後、アフガニスタン戦争の準備に当たっていた米政府担当高官らは、タリバン追放とアフガニスタンの安定政権の樹立に、イランの協力を必要としていた。イランは、米国が消極的であった時期に、「北部同盟」による抗争を組織し、武器と資金を供与していた。

「イランはアフガニスタンの重要な影響勢力と親密に接触し、米国との協調において自らの影響力を建設的に活用しようと準備していた」と、当時国家安全保障会議(NSC)の中東問題担当上級幹部であったフリント・レヴェレット氏は、IPSの取材に応えて当時を振り返った。

憲法改正で各党合意か

【バンコクIPS=マルワーン・マカン・マルカール】

カンボジアの野党「サム・レンシー党」の党首サム・レンシーが、「政権を担当するためには議会の3分の2以上の議席を保有していなければならない」と定めた1993年の憲法を改正して、単純過半数を要件とするよう提案している。フンセン首相もこの提案を歓迎している。

これまで、3分の2を確保しなければ政権を取れなかったことから、選挙後に無益な多数派工作が繰り返され、ただでさえ貧困等の社会問題に悩むカンボジアにおいて、政治が機能しなくなってしまうことがしばしばであった。

「新しい映像流出」でイラクに広がる怒り

 

【バスラIPS=ダール・ジャメイル、アーカン・ハメッド】

 

デンマークの新聞を初めとしてヨーロッパ各地の新聞にムハンマドの風刺画が掲載され、イラク占領に対する住民の怒りを増幅させる形になっている。

イギリス軍が駐留しているバスラに住む43歳の食品小売業、アリ・シェハブ・ナジムさんは、「私たちバスラの人間は、イギリス軍とどのような形であっても協力しないことを決めた。このバスラの占領者は侵略者であり、彼らの必要とするものを私たちは彼らに売らないことにする」と語った。